(道の駅びえい「丘のくら」.image: biei.info.)
午後から明日(19日)にかけて大荒れの天候に注意するよう、気象庁は呼びかけています!
悪天候になる前に、道の駅びえい「丘のくら」へ用事で出かけました。
路面はシャーベット状態(一番滑りやすい)。
途中、パトカーの到着を待っているのか、2台の車が接触事故を起こしていた。又その先ではこの路面状況にもかかわらず、自転車にふらつきながら乗っている高齢者が。冬道は危険がいっぱい!
帰宅すると、思わぬ手紙が届いていた。
「こたんまつり」当日や近隣の紅葉などの写真とともに。
この秋、今年で60回目となる『こたんまつり(平成29年9月23日開催)』には、残念ながら行くことができなかった。
アイヌ文化の伝承を目的に昭和33年(1958)に始まり、毎年秋分の日にまつりが開催されている神居古潭(かむいこたん)は、アイヌの聖地であり、数々の伝説が残されています。
神居古潭は地名カムイ (神の意) ,コタン (集落・村落の意)「神の里」に由来し、ここでのカムイはニッネカムイ(魔神)を意味しています。
それではニッネカムイとは?
数々ある伝説から、更科源蔵アイヌ関連著作集Ⅰ『アイヌ伝説集』から:
神居古潭の神々
大昔は神居古潭のところまで海であって、その川口のところ(今の神居古潭のところ)に石狩アイヌの部落があった。そして石狩川の神である蝶鮫(ちょうざめ)は、いつもこの神居古潭の渕にいて、水の上に脊鰭をみせていた。この蝶鮫のシャメカムイと、山の神である熊とは大変仲がよかったし、石狩アイヌと上川アイヌも非常に仲がよかった。秋になって石狩川に鮭がとれるようになると、両方の部落の人達は先ずその最初の鮭を、シャメカムイと山の神様にあげるのであるという。そして石狩アイヌが石狩川を遡って来るときには、必ず舟の舷をたたいて、石狩アイヌであるという合図をした。もし舷をたたかないでここへ入って来る者があると、石狩川の神のシャメカムイは舟を動かないようにするか、舟をひっくり返して溺らせ、ここから奥へよそ者を入れないようにしたという。
上川アイヌもこのシャメカムイと、キムンカムイ(熊)に護られて平和な生活が出来た。それで両方の神様のいたこの土地をカムイコタン(神様の部落)というようになったという。
ところが或るとき、魔神のニッネカムイがここに現われて、アイヌの魚をとる邪魔をして、人間共を亡ぼそうとしてあばれたことがあった。そこでシャメカムイが大変怒ってニッネカムイを捕えて殺して岩にしてしまった。その岩をニッネカムイといっていたが、現在は女夫岩とよんでいる。
このときの争いであたりが崩されたり流されたりして、陸地が今の石狩の方までのびてしまったのであるという。
(近江正一「伝説の旭川及びその附近」)
更科源蔵「アイヌの伝説集」より
同じような話は他にもあるが、伝える人によっての多少の違いなどは、伝承(ユーカラ)の魅力として一部なのでしょう。
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