空き時間は他のことが山積みで今月はほとんどブログに手をつけていませんが、久しぶりに!
午前5時30分:気温11℃
朝焼けをバックに十勝岳が快晴の空に映えたのもつかの間、お日様が顔を出し始めると景色は一変。10m先も確認できないほどの濃霧にあっと言う間に覆われたました。
ところが30分もすればまた快晴の青空が姿を現し、何とも目まぐるしい朝方です。
庭先では朝日に輝いた秋明菊(しゅうめいぎく)が今を盛りに美しく風に揺れています。
今日は昼間の3時間ほどの空き時間で旭川市中央図書館へ出かけました。
日頃はネットばかりで調べ物をしているのですが、図書館の雰囲気が恋しくなると出かけてしまいます。
常磐公園内の図書館近くには石狩川と牛朱別川の合流する地点に架けられた旭川のシンボル橋でもある北海道遺産指定の「旭橋(あさひばし)」があります。
資料のコピーをとり、約40分ほどでとんぼ返り。
帰路途中にもう一ヶ所:川の合流する地点があるので少し脇道を入り立ち寄ってみました。
ここは辺別川と美瑛川が合流する「寿橋」。(この先からは美瑛川)
写真では分かり難いですが、微妙に川の色が違います。
ここ「寿橋」から旭川よりの「新開橋」間の美瑛川堤防沿いの歩道を周回する自然散策路として「西神楽フットパスコース」が整備されています。(距離:約7㎞、所要時間:約170分)
川の合流地点を2ヶ所ご紹介しましたが、アイヌ民族の言語学者、知里真志保(一九〇九~一九六一年)は、「アイヌ語地名解のはじめに」に於いて、
川はまた人間同様に眠りもする。それで川底を「ナイ・イニタラ」(川の枕)とも云うのである。川はまた生物であるから死にもする。それで古川を「ライ・ペッ」(死んだ川)ともいうのである。川はまた生物でもあるから生殖行為をも営む。
二つの川が合流しているのを「ウトマム・ペッ」(同衾している川)とか、「オウコッ・ナイ」(交合している川)とかいつて各地にその地名がある。
そのような行為の当然の結果として、川はまた子を生み、親子連れで山野を歩くと考えられている。
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従来これらを「大きい川」「小さい川」或いは「本流」「支流」と訳しつけているのであるが、それは全く古代人の考え方を無視した誤訳だったのである。
※ 『知里真志保著作集 第三巻』 平凡社より
* アイヌ語地名リスト[環境生活部アイヌ政策推進室]
真志保は、アイヌ語で何よりも著しく目立つのは、地形地物に対する古代の人びとの考え方で、古代の人びとは、山でも川でも木でも岩でも、すべて自分たちを同じような生き物と考えていたと述べ、
川一つとっても、アイヌ民族はもともと川は「海から上陸して村のそばを通り、村のうしろの山奥へ入って行く生物」と考えていたと説明し、われわれが川は山の源流から流れ来て海へ入るものとする考え方では、アイヌ語地名の正しい理解・解釈をすることは到底不可能であると。
「山でも川でも沼でも木でも岩でも、いつさいの地形地物は生物なのであり、そういう点をしつかりとつかんだ上でなければ」アイヌ語地名の真の理解はできないと記述しています。
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