ノーダルポイント

「パノラマ写真は面白そうですね!」とよくメールをいただきます。
是非、興味を持たれる皆様はトライして楽しんでみてください。不思議な写真の世界へ。

私などは本業ではありませんので、いろいろなご紹介にスナップ写真よりはその場の雰囲気をお伝えできるのではと、パノラマ写真を利用しているだけのことです。
興味のある方はネット上で「パノラマ写真」を検索するだけもで、世界中のパノラマクリエーターの驚くべき作品を自宅で見られる昨今はすごいと言わざると得ません。驚きと刺激がぎっしり詰まっています。

中途半端な知識と技術しか持ち合わせていない私などは、パノラマ写真は常に大いなる謎。「このパノラマ作品はどうして撮ったの?」と驚かされることばかりで、それがまたパノラマの不思議な魅力でもあります。
そして「撮ってみたい!」となれば、やるしかありません。

ただ私のような初心者でも痛切に感じるのは撮影時の「ノーダルポイント」がいかに大切かということです。


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パノラマ撮影の基本はまずノーダルポイントから。

皆さんがごく普通にご覧になるパノラマ写真は大半が円筒パノラマQTVR(Cylinderical QTVR Panorama Movie)です。
このCylindrical Pnoramas(円筒パノラマ)であればそれほど繋ぎ目を気にせずに大雑把に写真撮影をしても立派なパノラマ写真ができあがります。(デジカメを購入すると付属ソフトとして付いてくるメーカーも多く、お馴染みの複数枚の写真を横方向に繋ぎ合わせた横長長方形のパノラマ写真のこと)

ところが天地を含むCubicVR用の撮影となるとそうはいきません。
厳密さが要求されるのです。
その厳密さの正体こそが「ノーダルポイント」の存在なのです。撮影時の露出などその他多くの要素が絡むのは勿論のことですが。

しかしこの一番大切なノーダルポイントの位置は、殆んどのカメラ・レンズメーカで公表していません。
そこで自分でテストをしながら探し出すのはちょっとという方には、ネット上にある、日本・世界で活躍されているプロ・クリエイターの方々によるノーダルポイントの見つけ方や、主要各レンズのノーダルポイントをまとめたサイトなどはまさに救世主となります。

※「来る来る神戸」を運営されている山道さんのサイト:
素晴らしいパノラマ画像は勿論のこと、QTVRの作成からノーダルポイントの解説など、これからパノラマを始めたい方にとってはまさにバイブルとなりうるサイトです。

■ review: 来る来る神戸 【QTVRの制作へのいざない

そしてこのノーダルポイントを出すための道具はといえば、位置を固定するための「パノラマ雲台」です。
これは各社より多種なパノラマ雲台が発売されていますが、価格も高く私はあり合わせの部品を組み合わせて自作品で代用しています。
ここさえおさえておけば、当サイトで掲載している程度のパノラマ画像であればすぐに作成できます。あとは皆さんの好みでどのような見せ方をさせるかなどの加工をすれば良いだけです。

近年はFlashの進化が加速して、3年程前から Flash によるパノラマVR制作環境が出始めるようになると、あれよあれよと今では多くの制作環境が登場してきました。
私もお恐れながら、商用Flashパノラマの業界標準と言われている「Flash Panorama Player」を使ってはいますが、当然フルに使いこなせる技量などは全くありません。奥が深すぎて!
ただ Cubic VR がQuickTime に実装されている Apple社 のバーチャルリアリティ技術の一つである以上、私などのようにWindows pc での制作環境はやはり不利で、未だMac の独壇場であることには変わりはありません。

いずれにしても、CubicVR は大変面白いものです。
ぜひ皆さんもチャレンジしてみてください。楽しむことでハリもでてきます。

しかしどの世界にも、上には上があるものです。 まさに「天の上には天がある!」

 
ノーダルポイント
ノーダルポイント(Nodal Point)とは、光学レンズの設計上、入射瞳(Entrance Pupil)と射出瞳(Exit Pupil)のうちもこの入射瞳(Entrance Pupil)位置のことををノーダルポイント(Nodal Point)と言う。
 
※ Node(ノード)= 結節点 / 結像点
 
※ 入射瞳 ( ニュウシャヒトミ : entrance pupil )
レンズを物体側から見たときの開口絞りの像。
つまり、開口絞りの前にあるすべての光学素子によって物体空間中に形成された開口絞りの像。
この用語は、光学系内に有限の絞りが無い場合、対物レンズの口径そのものを表す言葉としても使われる。
 
※ 射出瞳 ( シャシュツヒトミ : exit pupil )
像空間から見た光学系の入射瞳の像、即ち像から見たときの開口絞りの像。
望遠鏡や顕微鏡では、接眼レンズの後方から離れて見たときに、これは光の小さな円として見える。一度に全視野を見るために目を置かなければならない場所でもある。
 
* 光用語技術辞典より

雨時々曇り13:05 気温/19℃ (.all images:biei.info)

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