人生は死ぬことじゃない。
生きることだ。
自分自身を
生かさなくてはいけない。
たったひとりしかない自分を、
たった一度しかない一生を、
ほんとうに生かさなかったら、
人間、
生まれてきたかいが
ないじゃないか。
山本有三「路傍の石」より
今日も突然雨が降ったり止んだりと、不安定な天候の週末です。
仕事の段取りを終えて一休み。
先日19日(水)の午前2時00分 ~ NHK総合テレビで再放送をされた「不屈の者たちへ」の録画を見ることにしました。
会社を倒産させ、全てを失った方が再起をかけて飛び込んだのは、全く経験のないタクシードライバーの世界(当時56歳)。それから10年、ついにトップクラスの売り上げを達成するまでの奇跡と現在の姿を追った番組でした。
倒産と同時に手のひらを返すように「罵声」を浴びせかけてくる多くの業者。
その中にあっても「頑張ってください!」と、周りから差し入れをしてくれる方もいる。
ご本人の不屈の魂 + 何よりも夫を信じそれを支える奥さんの姿勢! 素晴らしかった。
タクシーの客待ちの間に、図書館で借りた一冊の文庫本を読んでいて、上記「路傍の石」の一文と出会います。
私も無性にもう一度読んでみたくなり、昔買った「路傍の石」を探し始めたのですが、どこにしまい込んだのか分からない。
まだ会社員の頃、栃木県へ行った折に宿泊先のホテルにこの一文が掲げられていたのを思い出します。
われわれ夫婦も見知らぬ土地へ移り住み、360度世界の違う職業へ飛び込んだものの。
「辛い」ことのほうがはるかに多いのがこの世の中です。
そして時として崩れそうな日々の支えとなっているのは、夫婦お互いの暗黙の存在であることは明白です。
久しぶりに、いいおやじがしっかりしろと「尻を引っ叩いてくれた!」番組でした。感謝。
子どもの生き方に大きな影響を与える先生を始めとする「大人たちの存在」も浮き彫りにされている路傍の石。
一人一人の大人が読み返し、親として・大人としてどうあるべきかを問い直してみては。
