アストランティアの見頃が間近になると毎年一斉にバラの開花も始まりますが、さすがに今年は長かった冬のせいですべての開花が平年より一週間以上遅れています。
一番に開花を始めたのは一季咲きの「コンスタンス・スプライ」。
年に一度しか咲かないからこそ心躍り開花を待ち望む毎年6月下旬。だからこそより大切に育てている価値もあるというもの。
他に、コレッタ、クロッカス・ローズ、シャリファ・アスマ、キャスリン・モーレー、ザ・ピルグリムなども開き始め、バラの香りが漂い始めた庭先。
ただ反面、このような痛々しい姿も目に付くのです。
隣では今を盛りに赤ん坊の顔よりも大きなシャクヤクがその重さに懸命に耐えています。
今週初めからは6月下旬とは思えない寒さが続いていました。
今日は午前9時を過ぎる頃から晴れ間が広がり、肌寒かった昨日とは一転して夏日の予報。
午前10時前、用事で上富良野まで出かけます。
上富良野町と言えば今年にわかに人気スポットとなった美瑛町との境界線にある「五本の松(嵐の木)」。
実は「嵐の木」のあるところはわが家のお気に入りサイクリングコースでもある道道70号沿いにあります。毎年何度となくこの前を通過し、二股 → 千望峠 を経由して美瑛町の自宅に戻る自転車コースで、特に残雪の十勝岳連峰を望む5月はすばらしいの一言。
ところが今年は何かが違う!
5月にJALのCM第2弾で「嵐」のメンバーが登場してからはあれよあれよという間に、それこそいきなり天空から猛烈な嵐が吹き荒れるように、火が付き出すと今や一躍人気スポットとなってしまった。
5月下旬からは日に日に訪れる観光客の数も増え、いまや土日などは狭い道道がびっしりと駐車車両で数珠つなぎになるほど。
用事を済ませ、帰りに少し立ち寄ってみました。(自宅からは車で10分ほど)
時間はちょうど正午を過ぎた頃で、今日は観光客も少なく今までで一番空いています。
また今までになく次々と観光バスが通過して行く。
これも人気スポットとして登場した「嵐の木」を車上から眺めるコースが組まれているのか?
先週、地元テレビでも美瑛・富良野特集のおすすめスポットとして「嵐の木」を取り上げていましたが、私有地のため「場所は教えられません。」と結んでいました。
くれぐれも私有地です!無断立ち入り禁止です。
私有地のため大半の観光客はマナーを守り、国(道)道沿いや近くのかんのファームから眺めたり写真を撮ったりしていますが、なかには今日も若い二人の男女らしき姿が松の下に見うけられました。
そこは大切な農作業の営みの場です。病気などを持ち込めば何年も耕作ができなくなります。
くれぐれも「マナーは守りましょう!」。
これまでも畑のなかにあるあちこち木に名前をつけ観光スポットとしてアピールをしてきた美瑛町。しかしマナー違反は未だに後を絶たず、町や観光協会も違反者に対する対応は後手後手で苦慮しています。
今回は人気アイドルグループ「嵐」の起用となれば。
五本の木のCM放映がスタートした時点で、今まで以上に近隣農家が被害を被ることは明らかに予見できることで、皆が「マナーを守る」良い人と、神がかり的な思いは通用しないことぐらいは過去の事例で痛いほど身に染みているはず。
農家が悲鳴を上げてから「立ち入り禁止」などの看板があちこちに設置されるような光景は、観光地としては目にしたくはないものですが!
いつも思うのは必ずトラブルが起こることを前提として、当事者同士の話し合いが十分になされてこのようなCMが制作されているのか?ということです。
今回もCMをつくるにあたり地主の方、これを目玉とする町や観光協会、大本のJALの間でどのような腹を割った話し合いがなされ制作に至っているのか? 本当のところはどうなの?
JALもCMを流す以上はの最後に『私有地につき立ち入り禁止』のテロップを入れるべきでは。
間のなく夏休みが始まります。
このままでは更なる『マナー違反』の横行が危惧されます。
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