この時期は大雪山系のなかでも旭岳周辺と十勝岳温泉方面に出かけることが多く、今日は旭岳への案内を済ませた後、先日に続き天人峡方向へ向かうことに。
旭岳・天人峡の分岐点から天人峡温泉方面(松山林道:道道213号)へ約3.5㎞ほど進むと、「森の神様」と名づけられた林野庁が全国の国有林からえりすぐりの巨木を集め選定した「森の巨人たち100選」のなかの1本でもあるカツラの巨木があります。
人工的に造ろうと思っても到底造ることのできない、人を惹きつける巨木の神秘的な力。その力にまた引き寄せられたのか、回り道をして雪景色の森の神様に会いに行くことにしました。
このブログでも四季の様子をお伝えしていますが、ちょうど車に機材も積み込んでいたので久しぶりに冬の神様を撮影することにしました。
近くまで来ると、森の神様へ向かう道道からの入り口は雪の壁でふさがれています。
車を止めるスペースが無く、雪を掘り返そうかとも思ったのですが50mほど進んでみると駐車スペースが見つかり、そこから歩くことにしました。
入り口(看板のあるところ)をふさいでいる高さ1m以上の雪壁を乗り越え森の神様を目差します。ここから奥へ距離にして約400mほど進むと、開けた空間の中に巨木が生息しています。
全国にはいろいろな巨木ツアーがあり、時代を反映してかどこも人気があるそうですが、道道からも近く、これほどアクセスの良いところで巨木に出会える1本としてお薦めのところです。
林内は至るところ足跡だらけで、大勢の方が訪れているようです。
このあたりは地図で胡桃沢(くるみざわ)と表示されているところです。
地元の方は「くるみのさわ」と言われる方の方が多いようです。
手付かずの原生林を堪能できる平坦地(標高:490~500m)でもあり、冬場はスノーシューハイキングコースにもなっています。
ここ胡桃沢周辺は樹木の種類も多く、そこに棲むエゾモモンガや、キツネ、鹿などの野生動物たちの息づかいを感じることができるところでもあります。
もちろん冬場以外はクマも出没しますので、熊よけの鈴などは必携です!
残念ながらこの日は野鳥の声も聞こえず、鹿の足跡だけが残っていました。
ただ国有林内で近隣には「立ち入り禁止区域」もありますでの、案内板など見落とさないようにしてください。
森の神様に到着!(案内板が保護のためブルーシートで覆われています)
GPSは、「北緯43°37’08”、東経142°43’57”」を表示しています。
時間が無いので、大至急三方向から写真を撮りとんぼ帰りで引き返しました。
帰り道で猟銃を背負ったハンターらしき人の後ろ姿を見かけ、このあたりは狩猟者の集まる場所でもあるようです。事故のないように!
フルスクリーンパノラマ
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