雪の中、朝の用事を済ませて出かけます。
今日の国道は視界が悪く、また全車の巻き上げる雪煙で対向車の接近もすぐそばまで近づかないと分からない状況です。
それにも関わらず前照灯を点灯して走る車は希に見るだけ。これでは交通死全国ワースト1から抜け出せる訳がない。
ところが道内ではドライバーだけではなく、歩行者も負けてはいません。
横断歩道:信号が赤でも平気で渡ろうとする人までいるから困ったものです。
クラクションでも鳴らしスッテン・コロリンと滑って骨折でもされれば、たとえ歩行者が悪くとも、こちらの過失0ですまない世の中が歯がゆくなる時があります。
それにしてもこの一週間よく降りました。
雪山の陰から車が飛び出してきたりと、冬道の運転は危険がいっぱい!
ただ最低限のルールを守り、お互いが譲り合うことをめんどくさがらず行うだけで事故が激減するのは明白なのに、道民ドライバーの多くはそれをやらない。
さてさて本題に戻りますが、こちらも頭を傾げたくなる後味の悪い話です。
知人宅でパソコンソフトの使い方などの話の途中で、先日購入したOSを見せられ、「これどう思う?」と。
それはネットオークションで落札したという OS(Windows7 Ultimate 英語版)でした。
まず、ツン~と、鼻をさすような臭い!
パッケージの素材の臭いが鼻にやけにつきます。DVDケースも雑で至るところバリだらけ。
さて中身はと開いてみると、DVD2枚(32/64bit)、小冊子、プロダクトキーなど、内容物は一通りのものが入っているようです。
私が以前購入したWin7版とは明らかに、DVDの造りや版そのものの厚みが見るからに薄い。ペイントもいい加減!
「これ海賊版か」 ・・・ 「やはりそう思うか」
ネット上でも以前からイヤと言うほど話題にあがっている問題で、「ネットオークション販売されているOSは大半が偽物!」というもので、それを絵に描いたような品物が目の前にあります。
現実の問題として、購入する大半の方が本物ではなくとも価格が安くOSを使用できるなら(アクティベートができる)と手を出す。これは何も日本だけの問題ではないようです。
OSの海賊版に関しては、マイクロソフトのサイト(How to Tell)にて、『本物 / 偽物』の見分け方が掲載されていますが、そこはやはり荒手の商売で、まず価格の安さで引きつけます。その上、ネットオークションで購入するとなると商品の確認が取れないだけに、まさに売り手市場。おまけに大半が海外からの配送品。
もちろん価格が安いだけで、即・海賊版(偽物)とは言えません。必要のない方であれば価格はいくらでも良いのです。オークションで1円でも高く買ってくれる人がいれば。
ビデオテープ全盛時代の海賊版といえば、再生すれば画質の悪さで一目瞭然でしたが、今やデジタル時代になると、CDの音質、DVDの画質など本物と遜色のないものが出回るようになり見極めさえ難しくなってきている。
そこで単純に「価格が安ければ偽物」などと言われる。
それではこの手元で見ているOSは?
パッケージその他は明らかに偽造品に間違いないでしょう。
ところが極論を言えば、添付されている「プロダクトキー」が本物であればどうなるのか。やはり海賊版(偽物)ということに?いやいや偽造品を造っておいて本物のプロダクトキーをつける者などいないでしょう。
私もOSの海賊版?を初めて目にしましたので、一参考品としてブログに掲載するため許可をもらい撮影することにしました。
念のためにネット上を見てみると、同じ手の写真がいくらでもヒットし、すでに多数掲載されています。
そこでマイクロソフトの見分け方で、まず違いが確認できる点を始めに:
COA の左側には、完全に紙の繊維で埋められた Port-Holesがあります。 この Port-Holesの中心を横切って、金属光沢を持つスレッドが縦方向に織り込まれており、その上には赤色の “OUR PASSION” の文字と、”MICROSOFT” という文字がはっきりと印刷されています。
【『本物 / 偽物』の見分け方:マイクロソフト】
上記マイクロソフトの説明に従い手元の商品を見てみると、COAラベルの「OUR PASSION」は確認できるが「MICROSOFT」の文字がない。
その他、新品でありながらDVDにキズがあったり、ホログラム処理も粗雑で位置がずれていたりします。
明らか偽造品のよう。
そこで更に、いろいろなサイトで海賊版として注意を促している内容を抜粋してみると。
【 オークション販売されている大半のOSは海賊版 】
中でも、Windows7 Ultimate 英語版は、ほぼ偽物と疑った方がいい。
まず本物英語版は「MADE IN USA」ではなく、「MADE IN Puerto Rico(プエルトリコ米国自治連邦区)」生産品であること。
にも関わらず、アメリカで購入した英語版「MADE IN USA」などとうたい堂々と出品している者もいる。
また最近では
「国内正規品MS製Windows 7 Ultimate 32Bit&64Bit日本語製品版」、2台のパソコン使用可能と言ったものも出回っている。
その他、上記したようなパッケージ等の指摘など、いろいろと海賊版の見分け方がネット上に公開されています。
安全のため、一度皆さんも調べて見ては如何ですか!
ただ単にアクティベートさえできればと購入するのは大変危険です。それ以上のリスク(個人情報)が伴うことも念頭に於いて。
安さに釣られ購入する以上は、あなたの個人情報が世界中に流れ悪用されても対処できるだけの対策を常に取っておくべきでしょう。
これだけ海賊版問題で騒がれていても、今もネットオークションを覗いてみると、実に多くの方々が「非正規品」である事を分かっていながらも入札をしているようです。
それは紛れもなく、そのような商品であることを認識しつつも、それでアクティベートできれば“安い買い物”ができたと喜び、反対に万が一騙されたとしても、99%不正規品と認識しつつ手を出した自分が悪いと、その時は納得づくで諦めることを前提として入札しているのでしょうか?
巷にいくらでも流通している商品に関しては、大変貴重な品を高額を叩いてまで競り落とすのとは訳が違って、その安さ故、手を出すもの。
正規品の市場流通価格を把握しないでこの手のオークションに手を出す人などいるのだろうか? いやいないでしょう。 『 安いから!』 まさにそれこそが、その入札者の心理がある限り永遠に出品者とのイタチごっこが続くようです。
果たして笑いの止まらないのは誰なのか? 火を見るよりも明らかです。
故に、このようなことを私に聞かれても答えようがありませんでした。
知人のように購入したOSが、ライセンス違反商品なのか、コピーした違法商品なのか、心配であれば何も気にすることなく安心してマイクロソフトに問い合わせるのが一番だと思います。
心配事は本家に問い合わせるのが一番。
その他大勢の傍観者に尋ねたところで時間の無駄で、スッキリした解決など得られるはずがありません。 「本当に正規品と信じて購入したのなら、私などに聞かずにマイクロソフトに聞いてみれば」と、帰ってきました。
写真を撮らせていただいたことには感謝!
【 MS、「Windows 7」海賊版対策のソフトウェアをアップデート 】
* http://japan.zdnet.com/news/os/story/0,2000056192,20408432,00.htm
* http://news.cnet.com/8301-13860_3-10451133-56.html
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