今日は二十四節気のひとつの「大寒」
ところが昨夜から気温が氷点下にならずプラスのまま。午後2時の気温は2.8℃とプラス温度の大寒は初めて。
「ドドドド・・・・ 」と午前中から頻繁に周りの建物から落雪音が聞こえてきます。
毎年道内でも落雪の下敷きになり亡くなる事故が絶えません。
午前11時 ~ 午後2時頃、気温が -3℃ ~ +3℃ になるような日は
”落雪” や ”つらら落下” の危険が増し要注意です。
それでは積雪荷重はどのくらいあるのか?
まずはお復習いとして小中学校で習う「水の重さ」とは:
※ 水 1L (リットル) = 1,000cc (1辺10cmの立方体) = 1㎏
※ 水 1L (リットル) = 10 dL (デシリットル) = 1,000mL (ミリリットル)
※ 水 1,000 L (リットル) = 1,000kg = 1トン
水1立方メートルの重量は、1ton (トン)
1立方メートル [縦・横・高さが1メートルの体積(容量)]*********************************************************
【ここで混同し易い 質量と重量 について】
・引力の作用の有無にかかわらず存在する「物質のもともとの量」が質量
単位はkg(またはg)水1リットルは1kgの質量
・地球が物体を引き付ける力(万有引力)が重量
1kgの質量の物体が、地球から引かれる力の大きさを1kg重
(われわれが日常使う重さは、正確には「・・kg重」と言わなければならないが、地球上では数値が同じになるので一般使用では「重」を省略している。
※ 水1,000リットルの質量は1000kg(1トン)で、月でも地球でも変わらない。
この水は地球では1,000kg重の重さですが、月では引力が1/6になるので、166.66・・kg重の重さとなる。
質量は物質そのものの量、重量・重さは、その物体にはたらく引力(重力)の大きさなのです。
温度差による誤差は無いものとして、水1立方メートルの重量は1トンもあります。
さて雪の重さは:
建築基準法で決められている積雪の重さは、積雪が1cmの場合1平方メートルあたり、2kg以上と決められています。 (屋根の勾配により緩和規定がある)
そして雪の質によっても違ってきますが、1立方メートルの雪の重さは、『新雪』で 50~150㎏、『しまり雪』の場合は 250 ~ 500㎏ にもなります。
落雪した屋根の雪は、しまって30㎝ほどになっていた。
と言うことは、雪1平方メートルあたりの重さは75 ~ 150㎏ になります。
この屋根の面積が20坪と仮定すると、20坪 = 約66平方メートル。
66平方メートル × (75~150㎏)=4,950 ~ 9,900kg
積雪30㎝程で「約10トン」近いの荷重が屋根全体にかかっていることになります。もちろん風向きなどで屋根全体に均等の厚さで積もることは希で、厚く積もるところや薄いところなどまちまちで、建物にかかる力も一箇所に大きな力がかかっていることの方が多いはずです。
このような雪が加速度をつけて屋根から落ち、下敷きにでもなれば一溜まりもありません。まさに気温の高い日は、滑らないように足下に気をつけつつ、屋根も見ながら歩けです。
豪雪地帯の新潟や東北では同じ積雪量でも、こちらの何倍もの重さになるため、北海道以上に屋根の雪下ろしは欠かせません。
この時期に地震でも起きたら! 考えただけでもゾッとします。
※ 町の表情
14:00 気温/2.8℃ (.all images:biei.info)