今週末北海道にも上陸の公算が大きい「台風12号」の影響か? 時折風も強く、湿度の高い蒸し暑い8月最後の日となりました。
発生中の大型の台風12号の進路予想が、1981年8月23日に北海道にも大きな被害をもたらした台風15号とほぼ同じコースを通ると予想されており、今から厳重な備えをするよう天気予報で呼びかけています。
そんな今にも雨が降り出しそうな空模様の中、庭先では9月を前にしていろいろな花々が開花を始めました。
近隣であまり育てている方を見ない花を2種。
まず、『レンゲショウマ』 (蓮華升麻、学名:Anemonopsis macrophylla)キンポウゲ科、レンゲショウマ属の多年草で、ひとつの属にひとつの種しか分類されない 「1属1種」 の花です。
「1属1種」 のため、キンポウゲ科レンゲショウマ属にはレンゲショウマ以外の植物は存在しません。
園芸分類は山野草で、元もと東北地方南部から近畿地方にかけて分布をしている植物のため、われわれも移住当初、地元から叡山スミレと共にダメもとで美瑛の地に植え付けてみましたが、毎年花を咲かせています。
日本固有の植物で、 「蓮華升麻」 という難しい漢字が当てられ、花の形が蓮、葉が「更科升麻(さらしなしょうま)」に似ているところから名付けられたそうです。
花の大きさは3cm前後で、1本の花茎に数輪がまばらにつき、まるで細工をした和菓子のような透明感のある白花を下向きに咲かせる美しい花で、花姿は苧環(おだまき)によく似ています。
数年前、二泊三日の旅行から帰ってくると庭が荒らされていました。大切にしたしてきた花が盗掘されており、道路際に置いてあった鉢植えも二鉢消えています。
よりにもよって名を書いた名札まで無くなっています。
この種の草木を狙うのはかなりのマニアに違いありません。
同じような被害が町中心部でも発生しているらしく、町の防災無線が注意を呼びかけていたのを思い出します。
もう一点、 『リグラリア:ブリットマリークロフォード/Ligularia ‘Britt Marie Crawford’』 が開きかけてきました。
これはツワブキに良く似た大きなパープルブラウンの葉が魅力ですで、リグラリアの仲間では最も葉色が美しいとされ、夏 ~ 秋に咲く黄色の花とのコントラストが美しく、成長すると草丈は100cmほどになる大型宿根草です。
それにしても近畿地方から日本列島を北上しそうな台風の進路が気がかりです。
【レンゲショウマ(蓮華升麻)】
■ 学 名:Anemonopsis macrophylla
■ 和 名:レンゲショウマ(蓮華升麻)
■ 科 名:キンポウゲ科
■ 属 名:レンゲショウマ属
■ 主な花期:夏
■ 草 丈:40cm – 100cm
■ 性 状:宿根草(多年草)
■ 原産地:日本(東北地方南部 ~ 近畿地方)
■ 増やし方:株分け、播種
15:10 気温/25℃ (.all images:biei.info)