午前6時20分:気温 -11℃、外は冬霧に包まれている。
外へ出て通路確保の除雪開始。
町道前の作業をしていると、「パチパチ、ガリガリ ・・・ 」 ???
オーガに何か異物を巻き込み飛ばされた。
エンジン停止し、飛ばされたモノを調べてみるとアルミ缶の破片!コーヒーの空き缶を巻き込んでいた。
今や日本中至る所にある自動販売機。
と同時に、美瑛町でも空き缶のポイ捨ては、道路、畑内と、とにかくところ構わず捨てられている。
日本で浸透しないものの一つが、ゴミの持ち帰り。
ポイ捨ては思わぬところにも影響を及ぼし、
牧草地に捨てられた空き缶などは、牧草ロールを作る作業中に気づかずに機械で粉砕され紛れ込み、破片の混入したロールができあがる。
これを知らずに牛に食べさせ死亡に至るケースまで。
除雪に関していえば、これも毎年悲しい事故が多発している。
除雪作業中の屋根からの転落、除雪機による悲惨な事故などが毎年繰り返されているのです。
先日も札幌市に於いてアルバイトで除雪作業中の男子高校生が除雪車の回転翼に巻き込まれ、右手首を切断し重傷を負った。
旭川市では同級生とかまくらを作り、その中で遊んでいた小学生が除雪車にぶつけられ死亡。運転手は雪山と勘違いして雪かき部分をかまくらに差し込んだ。
どの事故も双方にとってあまりにも痛ましい。
極寒の中での作業はとにかく早く終わらせたいの意識が皆働き、安全意識がついつい二の次になってしまうことが多々ある。
ニュースでは機械に巻き込まれる事故がどうしても表に出がちですが、危険は至る所に潜んでいる。
よく見る光景の一つが、小型除雪機作業中にガソリンが少なくなったのか、エンジンをかけたままで*携行缶から給油をする姿。非常に危険な行為です!
寒さの中、体の動きも鈍くなっているのに、給油ノズルが外れて高温になっているマフラーやエンジン部に飛び散れば一気に引火する。それこそパニックに!
ガソリンの引火点は-43℃なので一瞬にして火に包まれます。
たとえエンジンを切ったとしてもそれだけではダメで、完全にエンジンが冷え切るまでは給油はしない。それができないなら、必ず作業前にガソリン量を確認して満タンにしておくこと。
【 ガソリン携行缶 】
小型除雪機を始め農業機械・チェーンソー・草刈機など、小型エンジンを搭載する器具への給油に欠かせない『ガソリン携行缶』、地方生活では欠かせないアイテムなのですが。
※ セルフスタンドでのガソリン携行缶給油
ガソリン(危険物)携行缶給油は、消防法で厳しく規制されており、セルフスタンドでガソリンを自らが携行缶に給油するとこは出来ません。
必ず従業員さんのいるガソリンスタンドにて購入してください。
ただ、
◇ セルフSSによっては自己給油はもちろん、従業員による給油も禁止しているSSもある。
セルフSSでのガソリン、軽油は車両以外への給油は出来ないのです。
規則は規則!で、車以外への給油自体が違法となり、たとえ危険物取扱者甲種、又は乙種第4類有資格者であっても自ら客が携行缶に入れることはできない。
わが家では携行缶へは、地元セルフSSで従業員による給油をしてもらっている。
もちろんフルサービスSSに行けば一番確実です。
※ 詳しくは、各自お住まい地域消防署、セルフSS等にご確認下さい。
* 総務省消防庁通知「消防危第59号」
* 同「消防危第165号」
今後、昨年8月の福知山花火大会露店爆発事故を受けてさらに取扱規定が厳しくなると思われます。
やっとある程度動ける範囲を確保し終わると、両手の指が痛い!
周りは霧が徐々に晴れてきた。
室内に戻り、汗で濡れた下着・衣類を着替え、指の痛みを取るためをストーブ前にしばし座り込んだ。
少し落ち着いて机に向かい資料作成の続きを再開して30分ほど経過した時:
「ドドド ・・・」目の前に屋根からの落雪!
「ヤレヤレ、またか。」
仕方ない、窓ガラスが割れないようまた外へ出て雪山を処理せねば!
06:30 気温/-11℃ (.all images:biei.info)