初夏を思わせる日が続いています。
春先のこの時期は毎年強い風が吹き、特に今年は異常気象の暑さも重なり大地は乾燥しきって一日中砂埃が巻き上がっています。
そして春の訪れとともに、旭川市東山にあるカタクリの群落で有名な「男山自然公園」が先日開園しました。 ※ 本年度の開園期間は4月19日(土) ~ 5月11日(日)まで。
その名の通り、
男山自然公園を管理するのは、北海道旭川市の酒造メーカー「男山株式会社」です。
今日は夜の段取りを早めに済ませ、駆け足でカタクリの群落を見に出かけました。
美瑛からは国道40号線へ出て、比布町(ぴっぷ)の手前になります。
(自宅からは片道:約40㎞)
男山自然公園は、比布町との境界にある突哨山(とっしょうざん)の標高220mに広がる
丘陵地帯です。
澄み切った日は、大雪山・十勝岳連峰を展望し、眼下に石狩川の清流も見渡せる景観の良いところですが、今日は晴れてはいるものの靄がかかり視界が悪く大雪の山並みを見ることができません。
※ 【トゥッソ tusso】 現 突哨山(とっしょうざん):比布川の左にある山。
*トゥッ・ソ(tuk-so)
・ tuk=突き出す
・ so=床、面
(旭川近郊のアイヌ語地名30 より)
この自然公園のお目当てはなんと言っても毎年G.W.前に開園となる「カタクリ原生花園」。
面積32ヘクタールにわたる広大な園内の主役は、その1/3を占める約10ヘクタールの規模で群生しているカタクリです。
大半が落葉樹の園内では、これから木々が芽吹きを始める頃です。
未だ裸の木々の間からは遮るものもなく太陽の光がサンサンと降り注ぎ、春一番の花々が咲き誇る条件が整っています。
しかし、肝心のカタクリはもう見頃を過ぎ散り始めていました。
例年ならG.W.まで楽しめるカタクリの群落も、今年の異常高温続きにより自然公園内でもこの時期でカタクリはすでに終盤を迎えています。
整備された散策路を進んでゆくと、今まで来ても見かけることの無かったザゼンソウが目につきました。
平日でもあり人出はそれほど多くなく、来園した方々も散り始めたカタクリに残念そうに早々と帰路につく姿が多く見受けられました。
反面、まだ状態の良いカタクリを見つけては熱心に撮影に打ち込む姿も。
G.W.にカタクリを楽しみにされていた方々には本当に残念な今年の園内の状況です。
※ 花の開花状況 → 男山自然公園
今はエゾエンゴサクが主体となり、ニリンソウ、エンレイソウなどはこれから。
また湿地ではミズバショウを見ることができました。
→ カタクリ原生花園[男山自然公園] QTVR映像
→ カタクリ原生花園[男山自然公園] QTVR映像
【男山自然公園】
◎交通(南比布駅)
南比布駅から公園入口まで徒歩20分
◎交通(旭川駅)
旭川駅前から道北バス名寄線普通「名寄」行き、または愛別線「愛別駅前」行き(比布経由)乗車、「男山公園前」下車、公園入口まで徒歩1分
◎開園 毎年4月下旬から5月中旬
◎開園時間 10:00~17:00
◎休園日 水曜(カタクリ開花期間中は無休)
◎入園料 無料
◎カタクリの開花時期 4月下旬~5月上旬
(今年は4/23現在:残念ながらすでに散り始めています)
12:20 気温/22℃ (.all images:biei.info)