本州では猛暑の続くなか、連休後半から北海道では愚図ついた雨模様の天候となり、今週末まで晴れ間が期待できそうもありません。
今日は先日19日(土):昼の空き時間に訪れた「上富良野町開拓記念館」をご紹介します。
QTVR作成をしている時間が無く今日まで延びてしましまいた。
上富良野町開拓記念館は、1897年(明治30年)田中常次郎一行が当地に入植以来、開基100年を記念し、建設された。
この建物は、1926年(大正15年)の十勝岳噴火災害からの復興を成し遂げた当時の村長、吉田貞次郎の住宅を解体復元したもので大正泥流の被害を受けながらも、現在まで残存した建築物として大変貴重なものである。
(上富良野町教育委員会)
当館は上富良野市街の北側に位置する開拓記念館で、同町には町中心部に同様の資料館として「上富良野町郷土館」があります。
ここ開拓記念館では上富良野村長を勤めた吉田貞次郎、及び十勝岳大噴火に関する資料などを中心に展示されており、大災害となった大正泥流や、現在までの噴火の歴史を記録した貴重なVTRは必見です。
記念館前の広場のラベンダーも綺麗に手入れされており見頃を迎えていました。
十勝岳噴火関連の記録等は逐次ご紹介して行きます。
【十勝岳噴火の歴史】
紀元前240年頃 グラウンド火口噴火
火砕流が白金温泉付近まで流下
1670年頃 中央火口丘噴火
望岳付近まで溶岩が流下
1857年頃 火脈・黒煙(安政4年)
1887年頃 黒煙・降灰(明治20年)
1926年頃 大正泥流発生(大正15年)
死者・行方不明者144名
1962年頃 中央火口丘南側湯沼付近で噴火(昭和37年)
死者・行方不明者5名
1988年~89年 小噴火(昭和63年 ~ 平成元年)
小規模な降灰・泥流発生
月影にて出足す。堅雪の上の歩行はどれども、辷(すべ)りてまろぶこと各数度、四つ過(午前10時頃)「ビビ」の麓に出で、ここにて回頭すれば、山半腹にして火煙燃立ちて黒煙天にさし上るをを見る。
(「石狩日誌五月二十三日」 松浦武四郎 )
※ 安政四年(1857年)五月に武四郎が残した十勝岳噴火の様子が記録として残されている最初のもの: 当時は十勝岳は「ビビ」岳と呼んでいたようです。
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【ピエヌプリ】(十勝岳) アイヌ語地名
piye-nupuri = 美瑛の・山 (松浦武四郎図)
永田地名解によると、「イワウ・ヌプリ」
iwau-nupuri = 硫黄山
と書かれており、イワウヌプリの称もあったのであろうか。
十勝岳のアイヌ時代の名ははっきりとしないものが多い。
(「北海道の地名」 山田 秀三著より)
→ 上富良野町開拓記念館 QTVRパノラマ映像
→ 上富良野町開拓記念館:入り口(受付) QTVRパノラマ映像
→ 上富良野町開拓記念館:館内展示室1 QTVRパノラマ映像
→ 上富良野町開拓記念館:館内展示室2 QTVRパノラマ映像
【上富良野町開拓記念館 ご案内】
◎開館日 : 4月1日 ~ 11月30日 (月曜日、祝祭日:休館)
◎開館時間 : AM9:00 ~ PM4:00
◎入館料 : 無料
◎住所 : 北海道空知郡上富良野町草分
◎電話 : ℡/Fax : (0167)45-6882
